Spatial Analyst での並列処理
Spatial Analyst ライセンスで利用可能。
Spatial Analyst の一部のツールは、並列処理を使用してパフォーマンスを向上させることができます。 この技術は、処理タスクをより高速に実行するために、最新の計算ハードウェア上のマルチコア プロセッサーを活用します。
並列処理をサポートしているツール
並列処理を現在サポートしているツールを、ツールセットごとに以下に示します。
- 密度:
カーネル密度比の計算、カーネル密度、時空間カーネル密度、値のパーセンタイル コンター、ボリュームのパーセンタイル コンター
- 距離:
距離累積、距離アロケーション、最小コスト コリドー、最適コリドー接続、最適領域接続
- 距離 (レガシー):
コスト アロケーション、コスト バック リンク、コスト距離、ユークリッド アロケーション、ユークリッド バック方向、ユークリッド方向、ユークリッド距離、パスの距離、パスの距離アロケーション、パスの距離バック リンク
- 抽出:
サンプル
- ジェネラライズ:
集約, 境界のスムージング, 拡張, ニブル, 縮小
- 水文解析:
流域、フィル、累積流量、流向、流動距離、窪地の特定、シンク、貯水容量、河川リンク、集水域
- 多次元解析:
多次元ラスターの集約、多次元異常の生成
- 多変量解析**
バンド コレクション統計
- 近傍:
フォーカル統計
- オーバーレイ:
加重オーバーレイ、加重合計
- 再分類:
再分類、スライス
- セグメンテーションと分類:
ラスターの分類、セグメント属性の計算、ディープ ラーニング用のトレーニング データをエクスポート、トレーニング サンプルの検査、リニア スペクトル分解、ラスター セグメントのタイル アーティファクトの削除、セグメント平均シフト、IOS クラスターによる分類器のトレーニング、SVM による分類器のトレーニング
- 日射量解析
フィーチャの日射量、ラスターの日射量
- サーフェス:
コンター、コンター リスト、特徴維持によるスムージング、測地線可視領域、マルチスケール サーフェス偏差、マルチスケール サーフェス差分、マルチスケール サーフェス パーセンタイル、表面積率、サーフェス パラメーター
- ゾーン:
ゾーン特性、ゾーン統計、ゾーン統計 (テーブル)
並列処理とは
並列処理では、計算タスクがさらに小さい部分に分割され、使用可能な複数の計算コアに送信されて処理されます。 すべての別々の処理結果が、ソフトウェアによって最終的な結果に再び組み立てられます。通常、この処理は、1 つのコアが単独でデータセット全体を処理するのにかかる時間よりも少ない時間で行われます。
最新のコンピューターは、マルチコア CPU を備えています。 マルチコア チップは、コンピューター内の個別の物理 CPU が複数の論理プロセッサーを同じシリコン ダイ上に内蔵しているチップです。 マイクロプロセッサーは、通常、プロセッサーあたり 2 個、4 個、8 個、またはさらに多くのコアを備え、プロセッサーあたり 6 個または 12 個のコアを備える場合もあります。 一部のコンピューターは複数の CPU を搭載しているため、システムで使用可能なコアの総数は、CPU あたりのコア数に、メイン ロジック ボード上の CPU 数を掛けた数になります。
環境による並列処理の制御
並列処理をサポートするツールの場合、デフォルトでは、使用可能な処理コアのうちの 50% を使用することが一般的な挙動になります。 ツール間でばらつきがあるため、各ツールの使用上の注意を慎重に確認してください。
処理に適用できるプロセッサー数を制御するために、並列処理ファクター環境を使用できます。
処理対象のデータのサイズに対して、ある程度の依存関係があります。 ほとんどのツールでは、入力ラスターのサイズが 5K 行 x 5K 列を超えると、並列処理が自動的に有効化されます。 入力がこのサイズを下回ると、入力を分割し、並列処理技術を開始するために要する計算コストのために、パフォーマンスに目立った改善が見られなくなる場合があります。 環境の値を指定することによって、この挙動をオーバーライドすることができます。
TempFolders システム環境
一部のツールは、Windows システム環境変数を使用して、並列処理の実行中にテンポラリー データを格納する場所を制御します。 システム プロパティを開いた後に、詳細 タブをクリックしてから、環境変数 をクリックします。 新規 をクリックして 新しいシステム変数 ダイアログ ボックスを開きます。 変数名 に TempFolders と入力します。 変数値 で、テンポラリー データが書き込まれるローカル フォルダーのパスを指定します。 作業が完了したら、OK をクリックします。 変更を有効にするには、コンピューターの再起動が必要になる場合があります。
注意:
一部の詳細は、お使いの Microsoft Windows オペレーティング システムのバージョンに応じて異なる場合があります。 詳細については、システム管理者にお問い合わせください。
ツールセットごとのツールのリスト:
- 距離:
距離累積、距離アロケーション、最小コスト コリドー、最適コリドー接続、最適領域接続
- 距離 (レガシー):
コスト アロケーション、コスト バック リンク、コスト距離、ユークリッド アロケーション、ユークリッド バック方向、ユークリッド方向、ユークリッド距離、パスの距離、パスの距離アロケーション、パスの距離バック リンク
- ジェネラライズ:
境界のスムージング、拡張、ニブル、縮小
- 水文解析:
流域、フィル、累積流量、流向、流動距離、窪地の特定、シンク、河川リンク、集水域
SSD によるパフォーマンスの最大化
コンピューターで半導体ドライブ (SSD) を利用することによって、パフォーマンスを改善することができます。 通常、最大のパフォーマンスは、入力データ、生成される出力、およびテンポラリー データを物理ハード ディスク ドライブ (HDD) 上に持つことに比べて、それらのデータを SSD 上に持つことによって得られます。 ただし、それらのデバイスは比較的に高価であり、一般に大きい容量を持っていないため、入力データを HDD 上に維持し、TempFolders のみに SSD を使用することによっても、パフォーマンスのメリットのかなりの部分を得ることができます。