ルートの計画
ルートの計画ツールは、複数車両が最短時間で一連のストップを訪問できるルートを決定します。
出力はホスト フィーチャ レイヤーです。
例
ニュージーランドのカンタベリーにある集団農場では、顧客に新鮮な農産物を直接配達する CSA (地域密着型農業) プログラムを提供しています。 ルートの計画ツールを使用して、複数の運転手に対して CSA 配達を最適化できます。

全体のワークフローについては、「配達の最適化のためのルート計画」チュートリアルをお試しください。
使用上の注意
ルートの計画には、入力レイヤー、解析の設定、結果レイヤーの構成が含まれています。
入力レイヤー
入力レイヤー グループには次のパラメーターがあります。
開始レイヤー は、車両がルートを出発する場所を指定します。 このレイヤーにはポイント フィーチャが含まれている必要があります。
フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
1 つの開始位置を指定すると、すべての車両は、利用可能な車両の数に関係なく、そのポイントを出発します。
複数の開始位置を指定する場合、各車両をそれぞれのポイントに関連付ける必要があります。 車両の数は、レイヤー内のポイント数と一致する必要があります。
中間ストップ レイヤー では、車両の訪問先となる位置を指定します。 このレイヤーにはポイント フィーチャが含まれている必要があります。 これらのポイントは、出力レイヤーの割り当て/未割り当てのストップになります。
フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
開始位置に戻る は、有効にすると、すべての車両が出発した位置と同じ位置で終了する必要があるルートを作成します。 たとえば、同じ倉庫で出発および終了する、地域の配送トラックのルートは、開始位置に戻る を有効にして作成される必要があります。
開始位置と異なる位置で終了するルートを作成するには、開始位置に戻る をオフにします。
終了レイヤー は、ルートが終了する必要がある位置を指定します。 このレイヤーにはポイント フィーチャが含まれている必要があります。 終了レイヤー は、開始位置に戻る がオフの場合に使用できます。
終了レイヤー パラメーターは、次のオプションをサポートするように構成できます。
1 つの終了場所 - 1 つのポイント フィーチャを含むレイヤーは、すべての車両が同じ位置で終了するルートを作成します。 たとえば、同じ学校で生徒を降ろすスクール バスのルートは、同じ位置ですべて終了します。
複数の終了位置 - 複数のポイント フィーチャを含むレイヤーは、各車両が指定された終点を持つルートを作成します。 たとえば、地域の倉庫から支店に商品を輸送する配送トラックは異なる位置ですべて終了します。
ポイント フィーチャの数は、ルートされる車両の数と一致する必要があります。 複数の車両が同じ場所で終了する場合、車両ごとに終了ポイントを繰り返す必要があります。
開始レイヤー ルート ID フィールド と 終了レイヤー ルート ID フィールド は、個別のルート、車両、または運転手を一意に識別する、開始レイヤーと終了レイヤーのフィールドを指定します。 このフィールド値は、出力ルートの名前を取得するために使用されます。 これらのフィールドの値は一意である必要があります。 これらのパラメーターは、複数のポイントを含むレイヤーが 開始レイヤー または 終了レイヤー で選択されている場合に使用できるようになります。
車両が複数の位置で出発し終了する場合、これらのフィールドを指定する必要があります。また、開始レイヤーと終了レイヤーで選択されたルート ID は一致する必要があります。 それ以外の場合、フィールドはオプションです。 指定されていない場合、ルート名は入力レイヤーの名前フィールドまたは ObjectID フィールドから自動的に取得されます。
オプションのバリア レイヤー は、対象の道路を移動するときに一時的な規制として機能するフィーチャの追加に使用します。 オプションのバリア レイヤー パラメーターには次のサブパラメーターがあります。
ポイント バリア レイヤー - 道路に沿った特定の地点で通行を遮断するポイント フィーチャ。 道路上の移動は許可されますが、バリアを通過することはできません。 ポイント バリアの例として、倒木、交通事故、落下した電線などがあります。
ライン バリア レイヤー - 複数の道路区間にわたって通行を遮断するライン フィーチャ。 ライン バリアは、バリアが道路と交差している場所を移動できないようにします。 ライン バリアの例として、パレードやデモなどがあります。
ポリゴン バリア レイヤー - 道路ネットワークのエリア全体にわたって通行を遮断するポリゴン フィーチャ。 ポリゴン バリアは、ポリゴンが道路と交差している場所を移動できないようにします。 ポリゴン バリアの例として、洪水や森林火災などがあります。
レイヤー
をクリックしてレイヤーを選択するか、入力フィーチャの描画 ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成できます。フィーチャの入力では、レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 処理範囲などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。 ライン バリアとポリゴン バリアの場合、サポートはフィーチャの数ではなく、交差する道路の数によって決定されます。
解析の設定
解析の設定 グループには次のパラメーターがあります。
移動モード は、ルートが基づく移動モードの選択に使用されます。 移動モードは組織の管理者によって構成されます。 ルートの計画は、時間ベースの移動モードのみをサポートしています。
出発時間 は、車両が開始位置を出発した移動者が入力位置を出発した日時を決定するために使用され、移動速度に影響します。
カスタム日時が現在の時刻から 1 時間以内の場合は、ライブ交通量が使用されます (使用可能な場合)。 カスタム日時が現在の日時から 1 時間以内でない場合は、履歴交通量が使用されます (使用可能な場合)。 一般的な交通量を使用してルートを作成するには、このオプションを使用します。 たとえば、月曜日午前 9 時の一般的な交通量でルートを作成するには、前週の月曜日の午前 9 時を選択します。
ルート検索する車両の最大数 は、ルート検索できる車両の最大数を決定します。 次の表に、開始位置と終了位置の数に基づく最大車両数を示します:
開始位置
終了位置
最大車両数
1
1
指定どおり。
ツールは、ストップの合計数、許可する車両あたりのすとストップ数、ストップの距離、各ストップでの所要時間、および車両あたりの合計ルート時間に設定する制限によって、指定した最大数よりも少ない車両を使用するソリューションを見つけることができる場合があります。
1
2 つ以上
終了位置の数と同じになります。 この値は編集できません。
2 つ以上
1
開始位置の数と同じになります。 この値は編集できません。
2 つ以上
2 つ以上
開始位置と終了位置の数と同じになります。 この値は編集できません。
注意:
開始位置の数と終了位置の数が一致している必要があります。
車両あたりの最大ストップ数 を使用して、車両間のワークロードをバランス調整できます。
各車両に割り当てることができる最大ストップ数を少なくすると、車両に割り当てられるストップの数が均等になる可能性が高くなります。 最大ストップ数の設定は、運転手の負荷のバランスを調整するのに役立ちます。 ただし、効率の低い解が求まる可能性があります。
車両あたりのストップ数を増やすと、ツールはより効率的なソリューションを見つけやすくなりますが、運転手および車両への負荷が均等に分散されなくなる可能性があります。
各ストップでの滞在時間 (分) は、各ストップでのサービスにかかる平均予定滞在時間を指定します。 たとえば、検査官の作業スケジュールを計画していて、平均検査時間が 45 分の場合、「45」と入力します。 サービス時間はすべてのストップで同じであることを前提とします。
車両あたりの最大時間を制限 では、カスタムのルート最大所要時間を車両に適用するかどうかを決定します。 このパラメーターがオンになっている場合、車両あたりの最大時間 (分) を使用して車両あたりのルート時間を制限することができます。 このパラメーターがオフになっている場合、このツールでサポートされるルート最大所要時間が使用されます (525,600 分、つまり 1 年)。
車両あたりの最大時間 (分) は、ルートが起点から終点まで続く最長時間を指定します。これは、車両間のワークロードをバランス調整する 2 番目の方法です。 ルートの所要時間には、予定移動時間およびルート沿いのストップでかかるサービス時間が含まれます。 デフォルト値は 480 分 (8 時間) で、標準の就業日を反映しています。 最大値は 525,600 分 (1 年) です。
このパラメーターは、車両あたりの最大時間を制限 が有効化されている場合に使用できます。
結果レイヤー
結果レイヤー グループには次のパラメーターがあります。
出力名 は、作成および表示されるレイヤーの名前を指定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
ルート レイヤーを含める は、各結果ルートをルート レイヤーとして保存します。 ルート レイヤーには、ルートに割り当てられた訪問先や移動方向など、特定ルートに関するすべての情報が含まれます。 ルート レイヤーの作成は、個々のルートを組織の他のメンバーと共有する場合に便利です。 個別の結果ルートをクリックすると、編集オプション、ルート レイヤーを開くオプション、またはルートにズームするオプションを含むポップアップが表示されます。
フォルダーに保存 は、結果を保存する マイ コンテンツ 内のフォルダーの名前を指定します。
制限事項
このツールには次の制限が適用されます。
時間ベースの移動モードのみがサポートされています。
ルートへのストップの割り当てを決定する場合やルート上のストップの順序を決定する場合に交通量は使用されません。 ルート検索サービスがライブ交通量で構成されている場合、ルートの作成時とストップ間のルート案内の決定時に交通量が使用されます。
入力フィーチャの描画 ボタンは、Scene Viewer では使用できません。
ルート レイヤーは Scene Viewer のシーンに追加されず、マイ コンテンツ のアイテムとして保存されます。
ArcGIS Enterprise ポータルで ArcGIS Online のルート検索サービスを構成した場合、以下の制限がツールに適用されます:
指定できるストップの数は 2,000 以下です。
ルートを計画できる車両の数は 100 台以下です。
指定できる車両あたりのストップ数は 200 以下です。
移動モードを使用している際にツールの実行に 240 分 (4 時間) 以上かかると、エラーが発生します。 このエラーが発生した場合、入力フィーチャの数を減らして解析を再実行してみてください。
ポイント バリアとして機能する最大で 250 のフィーチャを指定できます。
すべてのライン バリアと交差する道路フィーチャの数が 500 を超えると、エラーが返されます。
すべてのポリゴン バリアと交差する道路フィーチャの数が 2,000 を超えると、エラーが返されます。
移動モードが 徒歩時間 である場合、ルートのストップ、開始位置、終了位置の間の直線距離はすべて、27 マイル (43.45 キロメートル) を超えることはできません。
ArcGIS Enterprise ポータルが自身のネットワーク データセットを使用してルート検索サービスを構成している場合、制限はルート検索サービスの構成に基づきます。
環境
解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、環境設定 パラメーター グループからアクセスできます。
このツールでは次の解析環境が適用されます。
クレジット
ArcGIS Enterprise で ArcGIS Online のルート検索サービスを使用するよう構成されている場合、クレジットが消費されます。
詳細については、「空間解析のクレジットの概要」をご参照ください。
出力
このツールには次の出力があります。
各ルートの開始位置、終了位置、割り当てられたストップを示す 1 つのポイント レイヤー。
未割り当てのストップを示す 1 つのポイント レイヤー。
各開始位置から各ルートに割り当てられたストップを通り、終了位置で終了するルートを示す 1 つのライン レイヤー。
1 ラインにつき 1 つのルート レイヤー (オプション)。
ライセンス要件
このツールには、次のユーザー タイプと構成が必要です。
Creator、Professional、または Professional Plus ユーザー タイプ
公開者もしくは管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
ネットワーク解析権限
配車ルート (VRP) (非同期)
ルート検索ユーティリティー サービス
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
ArcGIS REST API のルートの計画
ArcGIS API for Python の plan_routes
ArcGIS Enterprise の移動コストの計算